【10月21日開催イベント】◆編集後記◆第一弾《介護・福祉パート》「小さな幸せを紡いでいくことがケアであって、その中に美容は確実にある」

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※上記は先日開催されたトークイベントでの一節である※

10月21日に「美容のチカラで沢山の笑顔を生み出したい」をテーマに、介護・福祉・美容業界の第一人者に集まっていただき、「介護」×「美容」のトークイベント「Beauty&Care NIGHT OUT Vol.2」が開催されました!!

終了後、たくさんの反響をいただき、そこで見えた『美容のチカラ』、「介護」×「美容」の可能性を多くの方に発信していきたい!!

と、いうことでゲストの皆さんの言葉を「介護・福祉パート」「美容パート」「トークセッション」と3週に分けて皆さんにお伝えしていきます。

当日の司会進行は、NPO法人Ubdobe代表理事であり、弊社のCOMMONでもある岡勇樹氏と弊社のお元気女子中村真未。

二人の掛け合いから、第一部「介護・福祉パート」がスタートしました。

司会より介護・福祉パートのゲストの皆さまへ

Q「介護現場で美容を取り入れたいと思っていますか?」

中浜氏 :「現場では、爪を切った後にやすりで磨くだけでも喜ばれるが、優先順位としては後回しになってしまう。」

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司会  :「(介護施設で)何か美容のサービスを取り入れたことはありますか?」

中浜氏  :「訪問美容をお願いしたことは、あります。昔は、特養カットと呼ばれるくらい施設に入るとみんな同じ髪型にされてしまったんですよ。」 ※特養・・・特別養護老人ホームの略

司会  :「へー、そんな髪型があるんですね。。。(来場者に向かい)この中で特養カット聞いたことある方います?」

※チラホラ手が挙がる

司会  :「何人かいらっしゃる!施設あるあるなんですね!」

中浜氏 :「ホントあるんですよ。髪洗うのがラク、乾かすのがラクってことで。」

司会  :「それは、介護する側の効率を考えての髪型なんだ。。。」

中浜氏 :「そうなんですよ。年を取ったら見た目なんて関係ないでしょ?って思われてしまうみたいで。。。」

馬場氏 :「特養って、寝たきりの方など重度の介護状態にある方が多くて、ご本人の主体的なオーダーができない場合、美容師さんも気を使ってなのか皆同じ髪型(短く刈り込む)にされてしまうことが多いんですよ。で、それはちょっと違うよといつも頼んでいる美容師さん達に最近伝えたばかりだったんですよ。」

s__BE_3608「やはり、美を諦めないということが大切なんですよ。美容は当たり前のことであり、生活の中の一つのチャンネルであるという認識を持たないと。それを守っていくのが、ケア側の役割であると思ってます。」

※会場から拍手が!!

と、キレイにまとまりましたが、まだまだ話しはつきません!

次に、マイクは株式会社おくりびとアカデミー代表取締役であり納棺士の木村光希氏に!

納棺士の立場からの美について語った。

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「もちろん施設に入ったりしても美って大事だと思うんですけど、美容の意識は生前だけのものではなく、亡くなった後こそ見た目が大切であると思っているんです。」

「最期、大切な人がお棺の中に入っている表情はこの先を生きていく家族にとっては、一生記憶されていることが多いんです。」

と、常に大切な人の最期を美しく尊厳をもってお見送りできるよう念頭におき、旅立ちのお手伝いをされているとのことで、会場からは大きな頷きがたくさん!!

と、盛り挙がってきた会場から手が挙がりました!!

来場者 :「介護現場への美容は、国の制度として導入することはできないのでしょうか?」

そこで、厚生労働省 社会・援護局福祉基盤課福祉人材確保対策室マンパワー企画係長 鈴木貴士氏!

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「普段は介護人材の確保に関わる仕事をしていますが、本日は一個人として皆さんのお話しを聞き勉強させていただきたいと思ってきました。ですので、この場では個人の見解だけ述べさせていただきたいと思います。」

「このような場で皆さんのお話しを直接聞かせていただき大変勉強になりました。今までのお話しを聞き、個人的には介護現場にも「美容のチカラ」を取り入れていくのは面白い!と感じました。」

「皆さんからのお話しや意見は、今後の自分の仕事に活かしていきたいと思います。」

と、優しい表情でお話しされました。

※会場からは大きな拍手が!!

司会より

Q「ここで改めて、介護施設に美容は必要と思いますか?」

馬場氏:「化粧品メーカーさんが施設に来てくれているが、ネイルやメイク、十分な保湿をするだけでホント顔つきが変わり肌艶もよくなるんですよね。」

「だから、いつも思うことは「介護」という言葉をまず「ケア」に変える、ケアという概念が先にあり、その中に「介護」という言葉がある。「ケア」が先に無くてはならなくて、「ネイルケア」「スキンケア」のような「◯◯ケア」としてケアの資源を多角的に捉えて相手に向けていくことが大切で、自分たちのやっているコレは「ケアだよね」という前提を持たなければ介護はただの三大介助だけでで終わってしまう。」

「美容が必要かと聞かれたら、それは絶対的に必要。」

「伸びてる爪を切るということなど、小さな幸せを紡いでいくそれがケアなんですよ!!」

「小さな幸せを紡いでいくことがケアであって、その中に美容は確実にある。」

 

第一部ゲスト

◆社会福祉法人愛川舜寿会 常務理事 馬場拓也氏

◆株式会社おくりびとアカデミー代表取締役/納棺士 木村光希氏

◆社会福祉法人希桜会理事兼施設長/NPO法人Ubdobe理事 中浜崇之氏

◆厚生労働省 社会・援護局福祉基盤課福祉人材確保対策室マンパワー企画係長 鈴木貴士氏

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